記念の10周年。堺第7-3区”共生の森 植樹祭”に参加しました
2013年03月04日
前日の荒天が嘘のような、天気に恵まれた3月2日に”ECOもんツアー”として植樹祭に参加しました。
2日の参加者は約500人。 植樹祭は3日も行われます。
30年以上前の産業廃棄物処分場がフェニックス計画として、負の遺産から、自然環境を復元し、かつ環境に負荷をかけないエコロジー産業の創造の場とすることでした。
広大な処分場に木を植えることで日本の山野のような自然環境にしていく活動が10年来続けられています。風や鳥が運んだ種で、草原となり、雨水が溜まり池や湿地帯として野鳥、渡り鳥だけでなく猛禽類、タヌキも生息する場となっています。
大阪府の管理下で、堺第7-3区を「共生の森」(100ha)とする活動が府民協働で進められています。初年度(2003年)の2000本の植樹からはじまり、毎年植樹を続けています。
今年は20以上の企業など約500名が参加し、柾(マサキ)、黒松、欅(ケヤキ)などを、5名1グループとなり、指定されたサークルの中に高木や低木など取り混ぜて植えていきました。現在までに、49種2万本以上が植えられています。
日本野鳥の会大阪支部は双眼鏡や望遠鏡を使っての野鳥観察会を開き、いろんな野鳥を見ることができました。
この共生の森「ちぬみ山」からの眺めは、大阪湾を一望でき、LNGタンク基地、大型タンカーの往来があり、メガソーラーがありと、日本のエネルギーの現状を考える場でもあります。 報告:山口百合子
※現地は産業廃棄物処理場のため個人では立ち入ることはできません。共生の森づくりの活動が年間を通じてありますので、興味のある方は、大阪府民環境会議にお問い合わせください。
ECOもんツアー(第2回) ”鵜殿でヨシ刈” (その2)
2013年01月23日
<雅楽と鵜殿のヨシ>
雅楽はユネスコ無形文化遺産に認定されています。
その雅楽の主旋律を担う楽器「篳篥(ひちりき)」の蘆舌(ろぜつ・リード)はヨシを使ってつくられます。
高槻の鵜殿に自生するヨシは繊維密度が高いため、蘆舌(ろぜつ・リード)の日本唯一の産地となっています。
鵜殿のヨシは文化財を守るうえでとても貴重なのです。
<雅楽の演奏>
その保全活動に携わる天理大学雅楽部の学生さんの演奏がヨシ原でありました。
ヨシ原の草原を流れる優雅な音色が心地よく五感に沁み入りました。
<ヨシ原の危機が雅楽の危機に>
新名神高速道路の建設区間にこのヨシ原をそれも篳篥の蘆舌をつくるヨシが生息する場所を横断する計画があります。
計画予定地で小山所長からお話をうかがいました。
「ヨシの群生は大きな地下茎でつながり、まとまりとして生息しているので、橋脚を立てることによって、地下茎や水路が壊される可能性がある。1000年の音色が保てるか分からない岐路にきている」とのことでした。
天理大学雅楽部員から道路建設見直しの署名の呼びかけ、雅楽の普及のための公演会(3月3日14時・大阪国際交流センター)の案内もありました。
大阪の誇るべき自然を体感できる日でした。
ECOもんツアー(第2回) ”鵜殿でヨシ刈” (その1)
2013年01月21日
◇◇ ECOもんツアーの第2回目は、高槻市の鵜殿ヨシ原でのヨシ刈です。淀川のヨシ原は里山と同じように、人々の暮らしと関わり、豊かな自然を育んでました。そんなヨシ原も今では激減しています。希少なヨシ原を保全している「鵜殿ヨシ原研究所」のご案内でヨシ原保全体験をしました!! ◇◇
2013年1月20日(日)暖かい陽ざしの下、参加者11名がヨシ刈体験に臨みました。当日はSAVE JAPANプロジェクトの開催日であったため合流する形で総勢約(50名)のイベントとなりました。
ヨシ原へ出発!