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エコもんツアー

マコモダケ収穫イベントを開催しました!

2019年10月15日

10月5日(土)、14日(月・祝)の2回にわたり、能勢町『ありがとう農園』において

マコモダケ収穫イベントを開催しました。昨年に比べやや小ぶりではありましたが、

容器6箱分も収穫できました!レポートのpdfはこちらです↓

マコモダケ収穫イベントレポート

 収穫したマコモダケは翌日道の駅 能勢(くりの郷)にて販売・完売しました。

 

マコモダケにご関心のある方は、この日ご参加いただいた田中文夫氏著『出雲國まこも風土記』の

電子版(紙本は売切れです)を是非ご一読ください。

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<報告>7/15 マコモダケ・イネ 水田の草取り活動

2017年07月28日

マコモダケなど水田・里山農空間保全事業 

第2回 << マコモダケ・イネ 水田の草取り活動 >>

 

<日時>

715日(土)くもり 気温:30℃(気象庁 12:00 能勢)

<場所>能勢町山内 ありがとう農園 マコモダケ水田/能勢町歌垣 ありがとう農園 稲作水田

<スケジュール>

1000 ありがとう農園マコモダケ水田 集合→10:15水田の草刈り、生育調査、水質調査、生物観察調べ→12:00昼食→13:00ありがとう農園稲田に移動、草取り→ブルーベリー摘み取り(ボランティア)16:00解散

<参加者>

有山(初参加)、大塚、大槻、岡秀郎、岡英里奈、佐藤(ありがとう農園)、多田(ありがとう農園)、中崎(講師)、中道、湯浅、湯浅夫

<講師>中崎義己さん

<趣旨>マコモダケ、イネの生育を阻害する、他の草を取り除くとともに、マコモダケの生長を観察、また生物の観察調べ、水質調査も行い、今後の活動に役立てる。

<活動内容>

(1)マコモダケ水田の草取り

マコモダケ以外の草を刈った。マコモはすでに周囲の草よりも十分に成長しており、今後成長競争に負けることはないと見られる。

①生育調査  ※中崎さんの大円(おおまる)棚田から株分けをしていただいたもので元々は綾部市内のマコモ農家さんの株

マコモの生育71株・・・もとの採取株からマコモでないものを捨てた(佐藤さん)

標本株(大) 高さ 205cm  7株

標本株(小) 高さ 110cm  5株

全体の株数5~9/1株につき平均およそ7株

標本株(大)の根から第一節(マコモダケになる部分)の長さを測定した。表1に結果を記した。

 表1:根から第一節(マコモダケ)の長さ

 

                              長さ(cm)

標本株(大)

42

37.5

37

37

34

33

31.5

  中崎義己さんの見方によると、全般的にかなり良く生長しており、マコモダケも平均的

 に1株に7つ程度生長している。葉も美しく明るい緑色になっている。生長が良いのは、日当たり・水(条件)が良く、土も生長に適しているためとみられる。

比較的生長の悪い株はおおむね東側の道路沿いに見られるが、これは、道路反対側(東側)の民家の樹木(コナラなど)が大木化して樹影が大きくなり、午前中を中心に日当たりが悪く、また水回りも比較的悪いとみられる。

②水質調査

水口(取水口)、マコモ水田内の2か所の計3か所で溶存アンモニア、硝酸、亜硝酸、リン酸、COD(※1)pH(※2)を測定した。表2に結果を示した。対照として多田さんが提供してくださった六甲のミネラルウォーターの測定も行った。

1:●を使用 ※2

 表2:水質調査結果

 

気温(℃)

pH

NH4

NO-2

NO3

PO4

COD

水口

28

8.0~8.5

0.2

0.01

0.2

0.1

6

水田内1

28

9.0

0.2

0.01

0.2

0.1

8以上

水田内2

31

7.5~8.0

0.2

0.01

0.2

0.5

8以上

ミネラルウォーター

30

8.0

0.2

0.005

0.2

0.05

0~2

 

水口、水田内ともにアルカリ性を示した。近年、酸性雨の影響による水が酸性化しているとも言われるが、この場所では山からの湧き水が流れているのはないかと考えられる。水田内2でのPO4の濃度がやや高めである。

水口よりも水田のCODが高いのは、オタマジャクシ等の水辺の生物による有機物分解の影響か、水田の土中の有機物のためだと考えられる。(?)

③生物観察調べ

マコモ水田にいる生物を目視、捕獲で観察した。主な生物は以下の通り。

トノサマガエル、ツチガエル、ニホンアマガエル、アカハライモリ、タニシ、サワガニ、

 ミズカマキリ、コオイムシ、オオカマキリ、イナゴ、

 コナギ、セリ、アゼナ、イ(グサ)、イヌビエ、センダングサ、ハキダメギク、

 カエルの数が非常に多く、これほどの数を見たのは初めてだという声が多く聞かれた。水田や畦では、視界の中に必ずカエルがいるような状況である。カエルは農薬や肥料を使用している田畑でも見られるが、自然農法の水田ではより多く生息しているように思えた。近年希少になりつつあるアカハライモリやサワガニがいることから水質が良いことがうかがえる。

※自然農法で栽培していても周囲の環境によって完全な無農薬無化学肥料を達成できるかは変わってくる。水田は通常取水と排水が分けて行われており、他の田んぼで利用された水が別の田に流れ込まないように設計されているはずだが、効率化のために排水口を増設することで排水が田に混入していると考えられる。慣行農法の水田の排水流入による、自然農法水田への影響がどれほどであるかは明確ではないが、ありがとう農園の3枚の田のうち上流の2枚は下流の1枚に比べ明らかに雑草が少なく、何らかの影響があるのではないかと考えられる。

農薬の散布でも風に流された農薬が自然農法や有機農法の田畑に影響を及ぼす問題はよく耳にする。慣行農法を選択している農家が多い中で、完全な自然農法を実行するには課題が多い。

 

(2)稲作水田

イヌビエは特に、繁殖するとイネの生長を阻害し、稲刈りにも支障が出るため、優先的に除去した。コナギ、タデなども取ったが、コナギはほぼ全面のように生えており、これはそのままに置いた。

タガメを1個体、確認した。

 

 ※ ありがとう農園の場合

稲田での作業中はガス(メタン?)のような臭いがしたが、マコモ水田ではしなかった。浄化作用?

<報告>4/29 マコモダケの水耕・株分け作業と見学会

2017年05月09日

ECOもんツアー② 里山農空間・生物多様性保全 マコモダケの水耕・株分け作業と見学会

429日ゴールデンウイーク初日に渋滞に合うこともなく、余野町のコンビニ駐車場で合流。参加者は、マコモダケを我が水田に栽培する本格派チーム(大阪自然保全協会の農力隊)と、どんな食物なのかまず見学からというECOもんツアーチーム(大阪府民環境会議:摂津まるごと大学)10名、そして地元の農家の方など合計28名でチャレンジです。

豊能町のマコモダケ水耕栽培をしている中嶋さんの田んぼで、株の掘り起こし作業をします。

スッと葉っぱを空に伸ばして若葉色をしているマコモダケを、水田の泥に足を取られながらもスコップで掘り起こす。小学生が2人いるファミリーもチャレンジ。田んぼで、絶滅危惧種のトノサマカエルの子ども、アマガエルなどを見つけるなど、水田の生き物も観察できました。

次は、採取した約80株を能勢町のありがとう農園の水田での植え付け作業をすることになりました。隣町といえどもスピンカーブが続く峠越え、山は萌黄色に山桜などが色を添え、都会にはないナチュラルで優しい色彩が私たちを包んでくれていました。

この日、午後からの急激な雷雲予測が的中し、ありがとう農園での株植えは、雷鳴と突風のため、作業を切り上げて各自帰路につきました。

水田を残すことは、生物多様性保全につながることを実感し、秋の収穫時にはまた参加したいねと話しました。急な解散で、指導いただいた中崎さん、キノコたっぷりの味噌汁とぜんざいを用意していただいたありがとう農園の皆さん、お礼をまともに言えずごめんなさい。ありがとうございました。

 

豊能町の水田で、マコモダケの株分け採取の方法を中嶋義己さんから受けました。
マコモは、空にスッと伸びるす透き通った葉、ほかのと間違わないでねと説明がありました。

 

 

 

 

 

摂津市から参加のファミリー4人が、初チャレンジ。水田の泥に足を取られながらも、沢山の株を掘り起こしました。

 

 

 

 

 

 

ほら、これがマコモの株、泥と水分をたっぷり含んで、相当重いよ!

 

 

 

 

 

 

マコモの株は地下茎でどんどん増えていく、イネ科だけれど竹の性質をもあるのか。
和名は マコモ(真菰)、ハナガツミ(花勝美)。

 

 

 

 

 

  

  注;マコモダケとは、イネ科マコモにできる肥茎。水の浄化作用があり、手間がかからない。かつ食材として抗酸化作用、解毒作用があり食材として注目度が高くなっている。     

                                     (山口百合子)             

<報告> 4/14 ECOもんツアー 「淀川をのぼるアユの見学会」

2017年04月16日

2017年度 第1OPEN ECOもんツアー

 今年も淀川にアユが元気に大堰を跳ねてのぼりました。

 

 桜の花びらが舞う414日の午前中、アユの生態に合わせて観察会を行いました。

参加者9名、一度は見てみたい大河をのぼるアユの稚魚の雄姿。そして上流の桂川、宇治川などにのぼるまでいくつかの堰をどう上っていくのか、なぞおおき生態系のお話とガイドは、桂川流域ネットワークの柳沼宣裕さんにしていただきました。桂川で一か所登れない魚道があり、人海戦術で上げていること、魚道の改修の交渉、河川をきれいにする活動など、京都の漁協組合や地域の人たちへの話し合いなどで、活動が毎年定例化して行ってるとの報告がありました。












 

 天気も良いけれど、川面の風は冷たく、水温も低いのかなかなかアユを目視できなかったが、昼前になると、群れを成したアユが次々と魚道をのぼる姿に息をのみました。8センチから10センチぐらいか、細いのや肉付きのいいのやら目視できました。魚道をのぼるアユなどを捕食するため「カンムリカイツブリ、カワウ、ダイサギ、サギ、アオサギ」などの野鳥が待ち構えていました。




































 

 河川を汚さないごみを捨てない気持ちは、河川を日常的に見る機会がいること。一級河川では護岸が高いため、非日常化しており、いかに地域愛と河川愛を人々の心からにじみ出る仕組みがいると、淀川下流域での活動がいることなどのお話をいただきました。

 桂川での活動、そしてな夏には、嵐山ではアユ漁の解禁、そしてアユ料理と季節ごとの楽しみを、自分の手で体感していきたいものです。

 アユの遡上数は、国交省淀川河川事務所のホームページで確認できます。昨年は310日~513日まで右岸左岸の合計で、314,514匹。日によって違いますが、淀川大堰の魚道さんぽをどうでしょうか。渡り鳥など24種の鳥が観察され、鳥たちのさえずりもいいものでした。












 

 

魚道の白い丸い棒が観察ポイント。上にはセンサーが4基ほど設置されカウントされる。





遡上するアユの数値報告は、国交省淀川河川事務所のHPで公開予定。(4/15現在は未)



<観察した鳥類>
ヒドリガモ、カンムリカイツブリ、キジバト、カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、オオバン、ケリ、オオタカ、チョウゲンボウ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、セッカ、ムクドリ、ツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ハッカチョウ(30±)合計24種

4/29 ECOもんツアー 里山農空間・水田生物多様性保全「マコモダケ水耕 株分け活動」

2017年04月10日

4月29日 ECOもんツアー 2017 ①

「マコモダケ水耕 株分け活動」

内容など詳しくはこちら⇒ 農保全マコモ活動チラシ1703

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