<報告>野鳥園臨港緑地(もと大阪南港野鳥園)について学ぶ 10/26
2014年10月31日
ECOもんツアー 第1回 報告
日時:2014年10月26日 13:00~16:00
場所:野鳥園臨港緑地(展望塔・会議室及び園内)
話題提供:NPO法人南港ウェットランドグループ理事長 高田 博氏
参加者:13名
1.これまでの概要: 野鳥園の長い歴史の経緯の中、1969年(昭和44年)に野鳥園設置の
市民活動が 取り組まれ、大阪市による日本最初の人工干潟の大阪南港野鳥園が開園された。
1983年(昭和58年)9月のことでした。
開園後、行政、NGO、NPO、市民の協力で生息調査、湿地の清掃など環境保全に努め、
地球規模で渡りをするシギ・チドリ類の飛来個体数が増加しました。
野鳥の観察以外でも市民の憩いの場としても来園者は増加し年間10万人以上の人が訪れる
ようになりました。
環境省の「日本の重要湿地500」に選定されています。
また、「モニタリングサイト1000」のシギ・チドリ類の重要調査地にも指定されています。
さらに、「東アジア・オーストラリア地域フライウェイ・パートナーシップ(渡り性水鳥保全
連携協力事業)に基づく重要生息地ネットワーク」にも登録されました。
2012年(平成24年)7月公表の大阪市市政改革プランの中で、「もと大阪南港野鳥園」を
厳しい財政事情から見直し、2014年3月末で海浜施設条例上の施設としては廃止(指定管理
者制度の終了)されました。2014年4月より「野鳥園臨港緑地」として無人対応で、市民に
開放され、人工干潟・湿地環境は港湾局の管理となりました。
市民意見:野鳥園は、専門的な知識による施設管理が望まれます。行政、専門的知識を持つ組織、
大学などの連携による管理運営と行政の積極的支援が欠かせません。
市民、学校関係の環境学習・環境教育の拠点なので、観察をサポートするガイドを以前のよう
な体制に取り戻してほしいとの要望があります。
大阪市が協働事業者を募集:2014年9月5日大阪市は、「野鳥園臨港緑地干潟・湿地環境保全事
業委託」の協働事業者を募集し、10月17日にNPO法人南港ウェットランドグループを協働
事業者に決定したと報道発表されました。
2.野鳥園の施設と鳥類の観察:カルガモ、キジバト、アオサギ、コサギ、アオアシシギ、ミサゴ、
ハクセキレイ、モズ、シジュウカラ、ムクドリ、ジョウビタキ、ムギマキ、ハクセキレイなどを観察。
3.話題提供と野鳥園臨港緑地内の観察を受けての意見交換:主な意見
・市民意見を当局に届ける。
・大学の野鳥や生物観察、自然保護などの取り組みをしているサークル活動との連携。
・インターネット上でSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)のツールを利用した
コミュニケーションの推進。
[担当 清水俊雄]
野鳥園臨港緑地(大阪南港野鳥園)での野鳥観察会と野鳥園の今後についてのお話 <終了>
2014年10月04日
ECOもんツアー 第1回のお知らせ
日 時 10月26日(日)13時~16時
集合場所・集合時間 地下鉄ニュートラム線「トレードセンター前」駅改札口に12時30分
講 師 NPO法人南港ウエットランドグループ理事長 高田 博さん
参加費 500円(当日お支払ください)
申込み OPEN事務局 E-mail office@npo-open.org FAX 06-7172-7016
野鳥園臨港緑地(大阪南港野鳥園)の概略:
もと大阪南港野鳥園は、1983年(昭和58年)9月に日本で最初の人工干潟として開園しました。
都心部にあるシギ・チドリ類を中心にした野鳥園ですが、それ以外の野鳥をいれると年間150種前後が観察されています。また、開園以来243種の野鳥が記録されています(2010年4月現在)。
もと野鳥園には、年間10万人を超える市民が訪れ、憩いの場になっていました。
しかし、大阪市の市政改革により財政難を理由として、今年(2014年)4月に閉鎖されました。
多くの再会を望む声により形を変えて運営されますので、貴重な生物の観察をしてみませんか。
写真は野鳥園臨港緑地(もと大阪南港野鳥園)