<報告>ECOもんツアー 12月10日 杉・五兵衛園主のお話を聴く会
2016年12月15日
ECOもんツアー 12月10日(土)14:30~
農地と森林は そこに存在するだけで価値がある
農空間保全の年内納めの取り組みは、枚方市の農園杉・五兵衛の園主のじま五兵衛さんが長年取り組んできた農業が持続可能な日本の産業の一つになる法整備として「都市農業振興基本計画」のお話がありました。
12月10日、参加者は9名。園主が日没までの農作業を終えるのを待ちながら、早めの夕食、農園会席をいただきました。本館は、枚方の代官屋敷と京都の造り酒屋を移転した古民家のレストラン。大きな窓から、園庭の紅葉や蓮池、畑、果樹園、澄み切った青空そして黄昏から月と星空、地球の回転を感じながらのひと時でした。
のじまさんのお話は、生い立ちから。
団塊世代で空腹の時を過ごした幼少のころ、食べ物がないみじめさから農業への可能性を「心を満たすもの」として、農園に客人を迎える農業をしていく決意を20歳で。大学卒業後は、昼は働きながら、夜は店に必要なものを手作りし、休みの日に農作物をつくり食べていただく場を開設したこと。まさに、高度成長期、国の方針は工業生産一辺倒、農林水産業は補助金でごまかされていったときに決意したことに驚きました。
農業を効率だけで評価すれば国土は崩壊する
島国の日本の資源は、農林水産業なのに見捨てられてきたのは、自然体系の恩恵を忘れていること。自然体系を維持してきた農林業を持続可能な産業として認められていなかったとだ。法体系が必要と長年ロビー活動をして、大消費地の都会の近郊農家と農業を志す人たちができるような法整備に主力をおき、ようやく今年閣議決定されました。
法律を活かしていくためには、各都道府県、市町村が具体的な計画案を策定していく段階に、これからの世代が第1次産業を生業にできるような仕組みと人の輪を作っていくのは市民当事者、その後押しをするのは市民団体の役割だとお話されました。
次回は、基本計画を大阪でどう活かしていくかなどをミーティングします。日時は追ってお知らせします。また基本計画の詳細は、のちほどアップしていきます。
農林水産省ホームページ http://www.maff.go.jp/j/keikaku/k_aratana/pdf/2_keikaku_gaiyou.pdf
※のじまさんの「の」の字が、HP上利用できず、ひらがなです。申し訳ありません。